どうも、忍者でござる。

今回は忍者の里の事務作業のための用具を仕入れに来たぞ。
事務というものは煩雑であり、かつ量も多くて大変なんだとか。
どうにかして解決したいのだが、なかなか手を焼いているようだ。
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ん?あそこにいるのは例の二人だな。どれどれ少し話を聞いてみよう。
本当か?もう管理を根本から見直さないといけないかもしれないな。 それで部下に頼んで調査をさせたんだが、 どうやらブロックチェーンを使った情報管理が今日主流になっているらしい。 不正もしにくくてこれからの主流になっていくかもな。
本当か?うちのボスにも報告しておくか。
いいか?キーワードはFactomだ。 誰にも教えるなよ?
なんと。これは忍者の里の問題の解決にもつながるかもしれないな。
情報管理をするための「Factom」とはいったい何だ?
今回の任務はこの調査に変更だ!
Contents
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Factomとは?

Factomとは、一言で言えば
ブロックチェーン技術を用いた情報管理のためのプラットフォームだ。
例えばその記録情報は社内の人事から研究結果までに及ぶ。
ブロックチェーンという改ざんがしにくいというテクノロジーを存分に生かしているプロジェクトとして非常に注目を集めている。
ちなみにFactomのトークンはFactoidと言うぞ!

情報管理のためのFactom

上記のようにFactomは主に情報管理のためのメソッドとして生み出されたものである。
しかしながら情報管理というものは種類も多岐にわたり、求められる性質も様々。
そこでまずは「情報管理に必要とされるもの」について大まかに説明しよう。
情報管理の難しさ

情報管理については大まかにわけて3つの問題が発生する。
1:漏洩のリスク
2:改ざんが行われる
3:コスト
である。それぞれについて以下で詳しく説明しよう。
課題点1 漏洩のリスクが絶えずつきまとう
これは情報管理において頭を悩ませる1番の問題だな。
紙で保存するにしろデータで保存するにしろ、誰かに情報を盗まれる危険が必ず残る。
その大きな原因の一つはその情報がどこに出回っているかを追跡することが非常に困難であるからだ。
かつそのように情報を盗むような者はテクノロジーについて熟知している。
彼らにかかれば、そのような足跡など造作もなく消し去って行ってしまう。
課題点2 中央集権制度では書き換えが可能になることも
情報管理というものはその性質上秘密主義にならざるを得ない。
第三者に機密情報の管理を任せるなど無謀もいいところだからだ。
しかしながらそうなると外部から見えないところが生じることになる。それが悪いように働くとどうなるか。
最近数多く発生している「企業の不正」につながるのだ。
情報を管理している側がその情報を扱う権利を全て握ってしまうと、その情報はもはや「公平な観点から見た情報」として機能しなくなってしまうことがある。
情報が外部に漏れない かつ その情報が違法に手を加えられていない保証
この二つを満たすような情報管理のためのメソッドが長年求められてきたわけだな!
課題点3 莫大なコストがかかる
これは特に事業が大きくなれば成るほど問題になってくるな。
事務での情報管理というと人事、契約の内容、現在の仕事の進捗の管理、、、などなど途方もない種類に及ぶ。
当然それらの管理は人が行うので、それにかかる費用は莫大になることは容易に想像できる。
かつ情報が失われる危険も管理する情報が大きくなるほど大きくなり、
その「管理」に力を割かなければならないという事態にまで陥ることにもなる。
以下にして安全に、かつ低コストで情報管理を行うか
これが企業の成長につながると言っても過言ではない。
Factomの解決策

上記では情報管理の課題点を考えたが、見れば見るほど課題が山積みだな。
これを解決することは容易ではない。
しかしながらここで力を発揮するのがブロックチェーン技術。
ブロックチェーンを大活躍させる第一歩となったFactomの解決策を見てみよう。
Factomの画期的な仕組み

ブロックチェーン「+α」を用いた情報管理
上記の通り、ブロックチェーンと情報管理は非常に相性が良いということは良く知られている。
それに加えFactomではさらに工夫を加え、より実用的なプラットフォームとして機能するようにシステムが構築されている。
これからそれを少し詳しく見てみよう。
以下に示すのがFactomの基本的なシステムのイメージだ。

先に大まかな説明をすると、
個々の非常に多くのデータを何度も分類してまとめていき、最終的に一つのデータとしてブロックチェーンに記述する
というプロセスを行う。
Entries層
これはFactomのユーザーが入力するデータである。
これがハッシュ化されてある一定の分類でまとめられて(例えば忍者のアカウントからの入力)としてEntry Block層にまとめられる。
各entryにはそのデータをハッシュ化したものに加え、chain id というものもセットで保管されている。

これはentryがどこから来たかを表すタグのようなもので、不正な入力を防ぐことができる。
Entry Block層
これは上記のようにEntiesがハッシュ化されたものがまとめられたものである。
ここで、またEntries Blockがハッシュ化されて、Entries Block同士がまとめられて(例えば忍者の里の人々いう分類でまとめて)Directory Block層にまとめられる。
Directory Block層
これは上記のようにEntry Blockがまとめられたものである。
ここでもDirectory Block同士がまとめられる(忍者の里1、忍者の里2・・・というように)。
そして最後のブロックチェーンへの記述へ向かう。
ブロックチェーンに記述
ここでようやくブロックチェーンに記述されることになる。
それにしてもなぜこのような面倒くさいプロセスを踏む必要があるのだろうか。
実はこのプロセスがFactomの効率よい運用のためのカギになっているのだ。
なぜFactomが優れているのか
それではなぜビットコインのブロックチェーンに直接記述しないで面倒に思われるプロセスを踏むのだろうか。
それには大きく分けて三つの理由がある
1 speed
ビットコインでは1つのブロックが作られるのに平均10分かかる。
そして一般にブロックが認めれらるには6つのブロックが続くことが求められるので約1時間も待たなければならない。
これではあまりにも効率が悪くなってしまう。
そこでまずファクトムのシステム内で即時の承認を行って、最終的にビットコインのブロックチェーンに記述することでスピードの問題を解決したのだな!
2 cost
ビットコインの送金には毎回手数料がかかる。
ここ最近でもビットコインの値段が上がっていることにより、実質の手数料が増加している。
多くのデータを管理するほど入力も多くなるので、毎回ビットコインのブロックチェーンに記述していてはコストが莫大なものになってしまう。
そこでFactomは最終的に1度だけ記述するという方式を用いて大幅なコストダウンを成功させたのだな!
3 bloat
今の段階ではビットコインでは毎秒7トランザクションが処理の限界となってる。
もちろん改善のために様々な策が講じられているが、毎回揉めたり騒動が起こったりしてなかなかスムーズに進むものではない。
ファクトムはデータをハッシュ化し、さらにまとめたハッシュからなるデータをさらにハッシュ化することにより、扱えるデータを大幅に増加させている。
また、ビットコインのブロックチェーンにはハッシュしか公開されていないので、
そのデータの存在証明とセキュリティの確保を同時に叶えることができる。
Factomのトークン

Factomのトークンはfactoidといい、情報処理を行った者への報酬として支払われる。
実はファクトムのトークンのシステムは少し変わっており、これもハッキング防止として大きな役割を果たしている。
情報処理とは具体的には、上記のようなデータをハッシュ化したりまとめたものに報酬として与えられる。
これはビットコインと同じようなシステムだが、重要なのは
faicoidのままでは使用することができないという点だ。
ここでカギとなるのは「Entry Credit」というものだ。
Entry Creditとは?
実はデータをハッシュ化して入力する際には、「Entry Credit」というものが必要になる。
これはfaicoidを「factom chain」というネットワークに支払うことで受け取ることができる。
そしてデータをハッシュ化して入力する際に、その処理を行ってくれる人に「Entry Credit」を支払う。
Entry Creditの秘密その1 一歩通行の変換
ここで「factoid→Entry Credit」の変換は可能だが
「Entry Credit→factoid」への変換は不可能であることが重要だ。
なのでEntry Codeの持ち逃げなどをしても意味がなくなってしまう。
任された仕事は必ず行わなければならないということだ。
Entry Creditの秘密その2 使用用途が非常に限定的
「Entry Credit」はデータの管理の計算のために用いるか、投票(例えば不正を行っているものを追放するための投票)にしか使えない。
(後述するが、購入する際に同時に送信先を決めるので、「送信ができる」ともいえるが本来の目的ではないので除外した)
かなり使用用途が限定されてるのだな!
Entry Creditの秘密その3 送信先を1つに限定
そして「Entry Credit」は購入する際に「購入したい量」と「送信したい(計算処理をしてもらいたい)相手の公開鍵」を入力する。
この「送信したい相手」は変更することができないので、他者がハッキングしても他者に送信できず、使用することができない。
これらのシステム「Entry Credit 」によりハッキングを防ぐ!
これらがfaitoidのカラクリなのだな!
一見複雑ではあるが、盗難のリスクを減らすための非常に面白いシステムを採用していることがわかる。
送信先を1つに限定してしまうというのは目からうろこだな!
通貨という枠にとらわれず、ブリッジ通貨を採用することにより従来では考えられなかった対策を講じる、、、 なかなかやるな、factom!
Factomにはマイニングが存在しない!?
上記のように確かに計算処理を行う人々は存在するが、あくまで使用者から支払われるので「マイニング」という形で支払われるわけではないぞ!
ちなみに発行枚数に上限はない。これも他にはない面白い点だな!
Factomのチャート

これがfactoidのチャートだ。
一時期急上昇したが、現在は下火になっている。時かもしれないな。
まだまだ安定しているとは言いづらいが、これから実用性が認められてもっと広まっていくと嬉しいな!

現在買い時となっているfactoidはcoincheckで購入することができる。
見やすいチャートもあるので口座だけでも作ってみてはいかがかな?
非常に頑張って見やすくまとめたページがあるのでぜひ参考にしてくれ!
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まとめ

どうだっただろうか。
仮想通貨としてではなく、多くの分野で認められ来ているブロックチェーン技術。
Factomはそれを非常にうまく用いたプラットフォームとして成功している例の一つだな。
ブロックチェーンに頼るだけでなく、うまくシステムを組んで有効に機能させてることに関してはあっぱれとしか言いようがない。
これからも世界で認められていくことになるだろう。
その動向にますます目が離せないな!
拙者は次の任務に向かうとしよう。ここまで読んでくれてありがとう!
最近俺らのグループで機密書類がなくなったとかで問題になっているらしいぞ。